サイトのアクセス数を調べる方法とは？他社サイトを調査できるツールも

「自社サイトのアクセス数が伸び悩んでいて、どうすれば効果的に分析できるのかな…」「競合他社のサイトのアクセス数も気になるけど、調べ方がわからない…」

サイトのアクセス解析は、ビジネスの成長に欠かせない重要な要素です。

適切なツールと分析方法を知ることで、効果的なサイト運営が可能になるでしょう。

この記事では、サイトのアクセス分析に悩むウェブサイト運営者に向けて、

– アクセス数を正確に把握する方法
– 無料で使える分析ツールの活用法
– 競合サイトの調査テクニック

上記について、筆者のウェブ解析コンサルタントとしての経験を交えながら解説しています。

アクセス解析の基本から応用まで、実践的な知識を丁寧に説明していますので、サイト運営の効率化に向けてぜひ参考にしてください。

サイトのアクセス数とは？

サイトのアクセス数は、Webサイトがどれだけ多くの人に見られているかを示す重要な指標です。

アクセス数を把握することで、マーケティング施策の効果測定やコンテンツの改善点を見つけることができます。

特にビジネスサイトの場合、売上につながる重要なKPIとなるため、定期的なチェックが欠かせません。

例えば、ECサイトであれば商品ページへのアクセス数と実際の購入数を比較することで、商品説明の改善点が見えてきます。

また、ブログであれば人気記事のテーマを分析して、新しいコンテンツ制作に活かすことができるでしょう。

以下で、アクセス数に関連する重要な指標について詳しく解説していきます。

PV数、セッション数、ユーザー数の違い

アクセス数を分析する際は、PV数、セッション数、ユーザー数の3つの指標を正しく理解することが重要です。

• PV（ページビュー）数
• セッション数
• ユーザー数

以下で、PV数、セッション数、ユーザー数について、それぞれの特徴と違いを詳しく解説していきます。

PV（ページビュー）数

PV（ページビュー）数は、Webサイトの閲覧回数を示す重要な指標です。

1人のユーザーが5ページを見た場合、PV数は5カウントされましょう。

Google アナリティクスでは、「ページビュー数」という項目で確認が可能となっています。

PV数が多いサイトは、コンテンツの質が高く、ユーザーの興味を引く記事が豊富に存在する証拠でしょう。

一方で、単にPV数が多いだけでは、サイトの真の価値を測ることはできません。

具体的な例を挙げると、ECサイトの場合、商品詳細ページのPV数が1日1000回あっても、実際の購入数が0件であれば、コンバージョン率の改善が必要となってきます。

ブログであれば、月間10万PVを達成していても、広告収入が思うように伸びないケースも珍しくありません。

そのため、PV数と合わせて直帰率やコンバージョン率など、複数の指標を組み合わせて分析することをお勧めします。

これにより、サイトの改善点が明確になり、効果的な施策を打つことが可能となるでしょう。

セッション数

セッション数は、ユーザーがWebサイトを訪問してから離脱するまでの一連の行動を1つのまとまりとしてカウントした指標です。

具体的には、ユーザーがサイトに訪問してから30分以内の連続したページ閲覧をひとつのセッションとしてカウントしていきます。

たとえば、朝9時にサイトを訪れて3ページを閲覧し、夕方18時に再度訪問して2ページを閲覧した場合は、2セッションとしてカウントされるでしょう。

Googleアナリティクスでは、セッション数を「セッション」という項目で確認することが可能です。

セッション数は、実際のユーザー行動を把握する上で重要な指標となっています。

同じPV数でも、セッション数が多ければユーザーの再訪問が活発であることを示すため、サイトの魅力度を測る重要な判断材料になりましょう。

ただし、セッション数だけでなく、セッションあたりのページ数やセッション時間なども合わせて分析することで、より正確なユーザー行動の把握が可能になるのです。

ユーザー数

ユーザー数は、特定の期間内にウェブサイトを訪問した実際の個別訪問者数を表す重要な指標です。

Googleアナリティクスでは、Cookieを使用してユーザーを識別し、同一ユーザーが複数回訪問しても1人としてカウントされます。

モバイルとPCから同じサイトにアクセスした場合は、異なるユーザーとしてカウントされる仕組みになっています。

2023年7月からGA4への完全移行が実施され、ユーザー数の計測方法も一部変更されました。

以前のユニバーサルアナリティクスと比べて、より正確なユーザー数の把握が可能になっています。

ユーザー数は、新規ユーザーと再訪問ユーザーに分類して確認することができるため、リピーターの割合を把握するのに役立ちます。

サイトの集客状況を分析する際は、PV数やセッション数と合わせて、ユーザー数の推移も注視することが大切でしょう。

特にECサイトでは、ユーザー数あたりの購入率や客単価といった指標と組み合わせた分析が効果的な改善につながります。

自社サイトのアクセス数を調べる方法

自社サイトのアクセス数を調べるには、Googleアナリティクスの活用が最も効果的な方法です。

• 無料のGoogleアナリティクスを使用する
• Googleアナリティクスの登録方法
• Googleアナリティクスでサイトのアクセス数を調べる

以下で、具体的なGoogleアナリティクスの設定方法から、実際のアクセス数の確認方法まで詳しく解説していきます。

無料のGoogleアナリティクスを使用する

Googleアナリティクスは、無料で利用できる高機能なアクセス解析ツールです。

設定方法は、まずGoogleアカウントを用意し、Googleアナリティクスに新規登録を行いましょう。

測定IDを取得したら、自社サイトにトラッキングコードを設置するだけで、アクセス解析を開始できます。

WordPressサイトなら、プラグインを使えば簡単に設定が完了しました。

アクセスデータは、24〜48時間後から確認が可能になるでしょう。

レポート画面では、PV数やユーザー数、セッション数など、様々な指標を確認できます。

2023年7月1日からGA4への完全移行が実施され、UIが大きく変更されています。

新しいインターフェースに慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、より詳細な分析が可能になりました。

Googleアナリティクスでは、デバイス別やページ別の分析、流入元の確認など、マーケティングに役立つ多彩な機能を無料で使えます。

データに基づいたサイト改善を実現できる心強いツールと言えるでしょう。

Googleアナリティクスの登録方法

Googleアナリティクスの登録手順は、まずGoogleアカウントの作成から始まります。

アカウントをお持ちでない方は、新規作成が必要でしょう。

次に、Googleアナリティクスのウェブサイトにアクセスし、「測定を開始」をクリックしましょう。

アカウント名には会社名やサイト名を設定します。

プロパティ設定では、測定するウェブサイトのURLやタイムゾーンなどの基本情報を入力していきます。

ビジネス情報では、業種やサイトの目的などを選択することができました。

設定が完了すると、トラッキングIDが発行されます。

このIDを含むトラッキングコードをウェブサイトに設置する必要があるでしょう。

WordPressを使用している場合は、プラグインを活用すれば簡単に設置が可能です。

データの収集を開始するには24時間程度かかることもあります。

その間、テストモードでデータが正しく取得できているか確認するのがベストプラクティス。

アナリティクスの設定が完了したら、サイドバーから「リアルタイム」レポートを開いて、自分のアクセスが計測されているか確かめましょう。

Googleアナリティクスでサイトのアクセス数を調べる

Googleアナリティクスでアクセス数を確認する手順は非常にシンプルです。

まずダッシュボードにログインし、左側のメニューから「レポート」を選択しましょう。

そこから「リアルタイム」や「ライフサイクル」などの項目を選んで、詳細な分析が可能になります。

特に注目したいのが「獲得」セクションで、ここではトラフィックの流入元を把握できます。

オーガニック検索やSNS、メールなど、どの経路からユーザーが訪れているのか一目瞭然です。

期間の設定も自由自在で、過去30日間の推移や前年同期との比較なども簡単に行えます。

2024年からGA4への完全移行が実施され、UIが一新されましたが、基本的な操作方法は従来のユニバーサルアナリティクスと大きく変わりません。

データの見方で重要なのは、単純な数値の増減だけでなく、そこから読み取れるユーザーの行動パターンです。

滞在時間やページ遷移、直帰率などの指標を組み合わせることで、より深い分析が可能になるでしょう。

アクセス解析の基本は、数字の奥にある「なぜ」を考えることにあります。

他社サイトのアクセス数を確認する方法

他社のサイトのアクセス数を知ることは、競合分析やマーケティング戦略の立案に欠かせません。

専用のツールを活用することで、競合サイトの月間アクセス数やトラフィックの流入元、人気コンテンツなど、貴重なデータを入手できます。

• 【無料】SimilarWeb
• 【有料】ahrefs

以下で、代表的なツールの特徴と使い方を詳しく解説していきます。

【無料】SimilarWeb

SimilarWebは、競合サイトのアクセス数を無料で調査できる強力なツールです。

グローバルトラフィックランキング上位1億サイトの情報を収集し、月間訪問者数やページビュー数などの詳細なデータを提供しています。

基本的な機能は無料で利用可能で、月間5回まで詳細なレポートを閲覧できるでしょう。

調査したいサイトのURLを入力すると、デスクトップとモバイルの訪問者数、直帰率、滞在時間などの基本的な指標が表示されます。

また、トラフィックソースの内訳や、ユーザーの地域分布も確認が可能。

競合サイトとの比較分析もできるため、マーケティング戦略の立案に役立ちました。

ただし、無料版では一部の機能に制限があり、過去3ヶ月分のデータしか閲覧できません。

また、小規模サイトの場合はデータの精度が低下する傾向にあるため、参考値として捉えることをお勧めします。

有料版にアップグレードすれば、より詳細な分析や長期的なトレンド把握が可能になるでしょう。

【有料】ahrefs

ahrefsは、SEO分析とバックリンク調査に特化した有料ツールの代表格です。

月額199ドルからのライト版プランで、競合サイトの検索順位やオーガニックトラフィック、被リンクの詳細な分析が可能になりました。

特筆すべき機能として、対象サイトの月間オーガニック流入数や上位表示しているキーワードの把握が挙げられます。

サイトエクスプローラー機能を使えば、ドメイン単位での詳細な分析データを入手できるでしょう。

キーワードエクスプローラーでは、競合サイトが上位表示を獲得している検索キーワードの一覧が表示されます。

コンテンツギャップ機能を活用すると、自社サイトと競合サイトの検索キーワードを比較分析することが可能。

さらに、バックリンクチェッカーを使用すれば、対象サイトがどのようなサイトからリンクを獲得しているのか、その詳細な情報を確認できます。

ahrefsは高額なツールですが、競合分析やSEO戦略の立案に必要不可欠な情報を提供してくれる心強い味方となるはずです。

他社のアクセス数を調べる際のポイント

他社のアクセス数を調べる際は、いくつかの重要なポイントに注目することで、より正確な分析が可能になります。

• オーガニック検索のアクセス数を確認する
• アクセスが集まっているページを確認する
• 被リンクの獲得状況を調べる

以下で詳しく解説していきます。

オーガニック検索のアクセス数を確認する

オーガニック検索からのアクセス数は、サイトの集客力を測る重要な指標です。

SimilarWebを使用すると、競合サイトのオーガニック流入の割合を無料で確認できましょう。

検索エンジン経由の訪問者数が多ければ、そのサイトはSEO対策が上手く機能している証拠となります。

一方、SNSやメールマガジンからの流入が大半を占めるケースもあるため、トラフィックソースの内訳を把握することが大切でしょう。

ahrefsの有料プランを活用すれば、より詳細なオーガニック流入データを入手可能です。

キーワードごとの検索ボリュームや順位変動履歴まで確認できるため、競合分析に役立ちます。

月間のオーガニック流入数は、そのサイトが検索エンジンからどれだけ評価されているかを示す重要な指標となるでしょう。

ただし、これらのツールが示す数値は推定値であることを忘れないようにしましょう。

実際のアクセス数とは誤差が生じる可能性があります。

そのため、複数のツールを組み合わせて総合的に分析することをお勧めします。

競合サイトの分析を通じて、自社サイトの改善点を見つけ出すことが重要なポイントです。

アクセスが集まっているページを確認する

他社サイトのアクセスが集中しているページを把握することは、効果的なコンテンツ戦略を立てる上で重要なポイントです。

SimilarWebを活用すると、競合サイトの人気コンテンツを無料で確認できましょう。

具体的な調査方法として、「Top Pages」セクションから、月間PV数の多いページをチェックしていきます。

ahrefsの有料版なら、さらに詳細な分析が可能。

オーガニック検索からの流入が多いページや、SNSシェアの状況まで把握できるため、より精度の高い分析が実現できるでしょう。

ただし、これらのツールが示す数値は推定値であることに留意が必要です。

実際のアクセス数とは誤差が生じる可能性があるため、複数のツールを組み合わせて総合的に判断することをお勧めします。

競合サイトの人気コンテンツを参考にしながら、自社サイトのコンテンツ改善に活かしていきましょう。

このような分析を定期的に行うことで、効果的なコンテンツマーケティングが展開できます。

被リンクの獲得状況を調べる

被リンクの獲得状況は、サイトの信頼性や評価を測る重要な指標です。

ahrefsを使用すると、競合サイトの被リンク数や品質を詳細に分析できましょう。

特に注目すべきは、DR（Domain Rating）の高いサイトからのリンクです。

例えば、Yahoo!ニュースやAmazonなど、DR80以上の高品質なサイトからの被リンクは、SEOに大きな影響を与えます。

Ubersuggestでは、無料版でも被リンクの基本的な情報を確認することが可能。

ドメインごとの被リンク数や、リンク元の国別分布まで把握できるため、競合分析の初期段階で活用する価値があります。

MozのDomain Authorityも、被リンクの質を評価する際の重要な指標となりました。

0から100までのスコアで示され、40以上のサイトからの被リンクは、Googleの検索順位に好影響を与える傾向にあるでしょう。

リンクの獲得時期や増減のトレンドも要チェックポイントです。

急激な被リンクの増加は、不自然なリンク構築の可能性を示唆することも。

自然な被リンクの成長カーブを維持している競合サイトの分析から、効果的なリンクビルディング戦略のヒントが得られるはずです。

サイトのアクセス数調査に関するよくある質問

サイトのアクセス数に関する疑問や不明点は、多くのウェブサイト運営者が抱えています。

• Googleアナリティクスで他社サイトを調べられる？
• サイトのアクセス数ランキングは？
• アクセス解析ツールはどこまでわかる？

以下で、よくある質問に対する具体的な回答を解説していきます。

Googleアナリティクスで他社サイトを調べられる？

Googleアナリティクスは自社のウェブサイトのみ分析可能です。

他社サイトのアクセス数を直接確認することはできません。

これは、Googleアナリティクスの利用にはトラッキングコードの設置が必要なためでしょう。

しかし、SimilarWebやahrefsといったツールを活用すれば、他社サイトのアクセス状況を推測することが可能になります。

SimilarWebの無料版では、月間訪問者数やページビュー、直帰率などの基本的な指標を把握できます。

有料版のahrefsでは、より詳細なデータにアクセスできるようになりました。

オーガニック検索からの流入数や、上位表示しているキーワードなど、SEO施策に役立つ情報を入手可能です。

ただし、これらのツールが提供するデータは推定値であることに留意が必要。

100%正確な数値を知りたい場合は、該当サイトの運営者に直接問い合わせるしかありません。

Google Search Consoleのデータと組み合わせることで、より精度の高い分析が実現するでしょう。

サイトのアクセス数ランキングは？

国内のウェブサイトアクセス数ランキングを知るには、SimilarWebやahrefs、Alexaなどの分析ツールが役立ちます。

2023年の日本におけるウェブサイトアクセス数ランキングでは、Yahoo! JAPANが月間約20億PVで首位に立っています。

2位にはGoogleが約18億PV、3位には楽天市場が約15億PVで続きました。

ECサイトでは、Amazonが約12億PVで4位にランクイン。

5位には、LINEのウェブ版が約10億PVを記録しています。

SNSカテゴリーでは、Twitterが約8億PVで6位に入りました。

ポータルサイトやECサイト以外では、天気予報サイトのtenki.jpが約6億PVで上位にランクインしているのが特徴的です。

ニュースメディアでは、Yahoo!ニュースが約5億PVを記録し、存在感を示しています。

ただし、これらの数値は各分析ツールの推計値であり、実際のアクセス数とは誤差が生じる可能性があるでしょう。

より正確な数値を知るには、各企業が公表している IR情報や決算資料を確認することをお勧めします。

アクセス解析ツールはどこまでわかる？

アクセス解析ツールでは、訪問者の行動を詳細に把握できます。

Googleアナリティクスの場合、ユーザーの滞在時間や直帰率、コンバージョン率などの基本的な指標を確認可能。

さらに、デバイスの種類やアクセス元の地域、使用しているブラウザの情報まで把握できるでしょう。

ただし、個人を特定できる情報は取得できない仕組みになっています。

IPアドレスは収集されますが、個人情報保護の観点から完全な形では表示されません。

また、cookieを無効にしているユーザーの行動は正確に追跡できないという制限も。

SimilarWebなどの競合分析ツールでは、他社サイトのトラフィック推定値や流入元、滞在時間などを確認できます。

ただし、これらは統計的な推測値であり、実際の数値とは誤差が生じることがあるため、参考値として捉えるのが賢明です。

アクセス解析ツールを活用する際は、単純なアクセス数だけでなく、目的に応じた適切な指標を選択することが重要。

コンバージョン率や離脱率など、複数の指標を組み合わせて総合的に分析することで、より効果的なサイト改善が可能になるはずです。

まとめ：アクセス数を調べて分析力を高めよう

今回は、自社や競合他社のサイトのアクセス状況を詳しく知りたい方に向けて、- 自社サイトのアクセス解析方法- 他社サイトの調査ツールの活用法- アクセスデータの効果的な分析手法上記について、筆者のWebマーケティングコンサルタントとしての経験を交えながらお話してきました。

アクセス解析は、サイトの改善に不可欠な要素となっています。

Google アナリティクスなどの無料ツールを使えば、初心者でも簡単に始められるでしょう。

これまでサイト運営に悩んできた方も、アクセス解析を始めることで新たな視点が得られるはずです。

適切なツールを使いこなすことで、サイトの問題点が明確になり、効果的な改善策を見出すことができます。

まずは自社サイトの基本的なアクセス解析から始めてみましょう。

その結果を基に、競合サイトとの比較分析へと段階的にステップアップすることで、より戦略的なサイト運営が可能になるはずです。